オムニチャネルとは、小売業界で近年注目されている販売戦略のひとつ。オムニ（ラテン語：omni）には「すべての」「あらゆる」という意味があり、店舗やECサイト、電子メール、ソーシャルメディアといったチャネル（流通経路）をシームレスに統合し、すべてのチャネルで顧客に同じ購買体験を提供しようというものである。近年、スマートフォンなどの携帯端末の普及により、いつでもどこでも買い物をすることが可能になったため、より加速傾向にある。EC業界ではさらに「O2O」（Online to Offline）と呼ばれる、ネットから実店舗へ消費者を呼び込む販促活動を活発化させているが、これもオムニチャネルの取り組みのひとつである。
そして、いくつかの販路を組み合わせて提供する取り組みのことを「マルチチャネル」とも呼ぶが、オムニチャネルは今あるすべての販路を統合することに焦点が置かれている。