マーケティングと一口に言っても、リアルマーケティングとWEBマーケティングに分類され、さらにはWEBマーケティングは様々な細かい施策に分けることができます。

WEBを中心とした「売上向上施策」を実施する場合、サイトの調査・分析にはじまり、新たなWEBサイトのユーザーインターフェイス設計、WEBデザイン、SEO対策、集客施策であるSEM、さらにPR（プロモーション）やFacebookなどのSNSとの連携など“やるべきこと”は多岐にわたります。この“やるべきこと”を実行するにあたっては、各企業ごとにまちまちではあるものの、大体が

Aという作業は以前から付き合いのある○社に・・・
Bという作業はさらに別の△社に・・・

と、担当を分散してしまうことがほとんどです。
しかしながら、このやり方は一貫した戦略に基づいた施策を実行しようとした場合、大きな足かせになります。

なぜならば、SEO会社、SEM会社、WEB広告代理店…等々、それぞれの分野では強力なアドバイザーにはなっても、企業の全体戦略を把握した上で作業をしてくれることはほとんど期待できないためです。これは、外部アドバイザー各社が事業状況に基づいた戦略企画、ひいてはWEBマーケティング戦略を立案することができないことが大きな原因といえます。
また、全体戦略に沿って指示をだすことができる「プロデューサー」が欠如している点も原因の1つでしょう。

もちろん、社内にマーケティングの部署や担当者、またはプロデュースできる方がいる場合には問題ありません。とはいえ、大企業ならいざしらず中小企業においては、なかなかそのような人材を置いている所は少ないのが実情です。

そのため、部分担当形式で施策を実施した場合、“自分の担当箇所は終わったから後は知らない”となってしまうことが多く、結果的に理想のGOAL（プロジェクトの成功）に辿りつくことができずに、予算を組み直した上で数年後に【全体の舵取り役】をおいた上でやり直し・・・に陥ってしまうパターンを幾度も見てきました。

WEBサイトは構築する以上、企業や運用担当者ごとに何らかの思惑があるのは当たり前のことです。
しかしながら、構築を進めていくうちに、また構築が完了すると、ほとんどの企業（や運用担当者）は「その後」を考えることをやめてしまう場合がほとんどです。

それは、そもそもの担当者が少人数体制であるため兼務をしているうちにWEBサイトの運用に割ける時間が無くなってしまったり、WEBサイトを構築した時点で年度予算を使いきってしまっていたり…と理由は様々です。

とはいえ、WEBサイトは

少なくとも上記のうち1つ、もしくは複数の目的がからみ合って必要とされることがほとんどです。

結論から言えば、価値あるWEBサイトとは、これら目的がきちんと見据えられた上で継続した運用ができているか、また、その目的を達成する課程でWEBサイトを利用するユーザー（エンドユーザー）に対して、「満足できるサービス」を提供できているか…ということに尽きると考えられます。